この度、日本韓国語教育学会会長の重責を会員並びに役員(理事)の皆さまにご推挙頂き、務めさせて頂くことになりました。姜奉植名誉会長と文慶喆前会長の後任の任務としてたいへん光栄ではありますが、責任の重さをも自覚しつつあります。誠に微力でございますが、会員並びに役員(理事)の方々のご助言、ご協力を仰ぎながら責務を全うしてゆく所存です。

本学会は、「日本における韓国語教育の発展と普及のために」を目的として2009年9月に創立され、本年度で13年目を迎えることができました。本学会は毎年、日本全国を回りながら学術大会を開催しており、特に節目となる10年目の大会は、東京韓国文化院と協賛する形で韓国・日本・中国・台湾・シンガポールの研究者を招聘し、国内外の多くの関係者が参加した中で「創立10周年記念国際学術大会」が盛況裏に開催されたことが報告されました。

その一方、今日の世界各国が直面している最も大きな問題であるコロナ禍の中での学会運営に対する対応として二回のオンラインによる学術大会が実施されました。withコロナ時代における新たな学会活動への取組みに着手しており、今後も学会への期待が寄せられているところです。

そして、学会誌『韓国語教育研究』は創立以来、毎年刊行しており、2021年にも第11号が刊行されました。同誌においては韓国語教育に関連する多数の質の高い論文が査読により厳選・刊行されています。また、本学会は2018年6月から言語系学会連合へ加入することが認められました。その点は日本国内の言語関係学会としての位相が高まった証であると受け止めています。このように本学会は日本国内外からも韓国語教育に関する研究や実践の場として名実ともにたいへん期待されている学術団体であり、今後とも国際的な学会へと更なる飛躍を目指して参りたい所存でございます。

最後になりますが、歴代の会長をはじめとする顧問や役員(理事)の方々の献身的な努力によって積み重なってきた学会活動を受け継ぐかたわら、会員の皆さまの学術的な成果に大きな期待をよせつつ、新たに任命された第7期役員(理事)とともに学会の更なる発展に向けて一生懸命に努めて参りたい所存でございます。

末筆ながら、会員の皆さま、並びに韓国語教育に関係するすべての方々に、本学会の活動と運営へのご協力と積極的なご参加のお願いをいたしまして、就任のあいさつに代えさせて頂きたいと思います。よろしくお願い申し上げます。

日本韓国語教育学会会長

文嬉眞

2022年 1月